鬼灯ほおずき

フェースブックのカバー写真を鬼灯ほおずきに変えたので、ついでにいろいろ調べてみた。

関東の方には、7月9〜10日に開催される浅草寺ほおずき市が馴染みと思うが、関西人の私には幼少期の思い出につながる。

ほほづきの花のひそかに逢ひにけり

安住敦

手のひらに幼き日あり鬼灯あり

鎌倉喜久恵

ほおずきを口に入れ音を出して子供達が遊ぶその様子、ほほつき頬突きがホオズキの名前の由来になったという説もある。

盆飾りの花にもあった。

英語名は、Chineselanternplant。

和名の鬼灯は、真赤な強い色からの連想なのだろう。奈良時代以前は、真っ赤に輝く火の精霊を意味する輝血カガチと呼ばれていたそうだ。

実の大きさに比べて、中は空洞で種も小さいことからか、花言葉は、偽りごまかし欺瞞心の不安。あまりいいものではない不思議自然美もあるが。

7月10日は観音功徳日でこの日に参拝すると、4万6000日分の参拝に相当するとされる。4万6000は、米粒にすると一升分有り、一生困らないという江戸っ子が生んだダジャレ9日も開催日になったのは、10日だけでは込み合い過ぎるので前日も開催することになったとか。

境内では120軒を超える露店が連なり、風鈴の音を聴きながら、真っ赤に色づいた鬼灯をたくさん見ることができるらしい。夜は、日中とは違った幻想的な雰囲気も味わえるそうで、一度歩いてみたいものだ。

薬効も知られ、古くから子供の夜泣きやひきつけ、大人のお腹や胸の痛みを和らげるのに使われた。漢方では酸漿サンショウとして、咳止めや解熱、利尿の薬として熱や黄疸のときに用いられるそうだ。

ヨーロッパでは、フルーツとして食べられている食用ほおずきのほうがむしろ知られている。イノシトールを豊富に含み、体内に脂肪を溜め込まないようにする働きがあるとされ、コレステロールの低下や動脈硬化、ガンの予防に効果があるとか。

いっぽうで根には毒もあり、子宮を収縮させる作用があり、妊娠中に食べてしまうと流産を引き起こす恐れがある。アルカロイドの毒性によるもので、江戸時代には堕胎剤として使われていた。

幼き日を思い出させてくれたり、幻想の世界へいざなってくれたり、毒にも薬にもなるという不思議な植物である。

広告を非表示にする